発刊にあたって
遥か往古、豊葦原千五百秋瑞穂の国と呼ばれた時から、わが国人の生活の根幹として、全てのモノに神を感得し・畏れ・敬い・祀ることがありました。
当初は消浄な地、もしくは神が降臨し・憑依し給うモノがあれば、そこが即ち神聖な神祀りの場でありました。
やがて仏教が伝わると寺院に模して社が作られ、神社として定着して既に千数百年の歴史を刻んで今日におよんでおります。
この真庭の地でもその習俗は絶えることなく連綿と守られ、伝えられてきました。（『真庭神社名鑑』前段より）
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神を祀る心と形を表す場としての神社を護持し、後の世に残すことは、神職はもとより氏子にとっての義務であることは自明の理であります。しかし、ご承知の如く真庭地域も過疎高齢化が進み、祭祀を維持していくことが困難な地域が生じております。私達は近い将来、氏神の鎮り坐す神社の廃社・合祀等について論議せざるを得ないことを覚悟しなければなりません。 （『真庭神社名鑑』より）
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